収蔵庫・壱號館

日本の20世紀をメインとした建築画像の保管庫
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盈進学園 東野高等学校
    
1985年,埼玉県入間市,クリストファー・アレグザンダー+環境構造センター,現存(撮影:1985年)

 竣工間際に撮影したもので、これでもまだ塗装が完全に終わっていないとのこと。C・アレグザンダーのパタン・ランゲージによる、環境づくりの初の本格的な実践とされる。
舞台セットのような見え方については、意図されたものではなかったようだ。
 不用意に「竣工」なる用語を使ってしまったが、C・アレグザンダー本来の考え方に照らすならば、今日の一般的な建築プロセスには納まり切らない面がある。
 まだ何も無い白紙の構想の状態を発端として、やや詩的ないくつものパタンを手掛かりに、望まれる場のありかたが喚起され、応答が繰り返される。そして、工事中であろうと実際の使用に供せられる段階であろうと、環境は、そこに生きる個々の人々によって、永遠に生み出され続けるはずなのである。人間を取巻く環境に、これで完成、終了ということはない。また、極めて現象学的な世界観を肯定的に捉えた、旅の始まりのようでもある。

 今日の社会でこれを敢行したことは、現実離れした行為との批判も大きかったであろう。
 しかし、均質、効率、功利性が優先されツリー状に組織化された近代社会は、歪みを生んできた。人間本来の精神性に根差す環境を取り戻すべきとの警告、あるいは、環境とは人の営みが織りなす無数の関係の網の目―セミ・ラチス状―のように生成され続ける営み、との主張として受け止めたい。
| 1980年− | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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