収蔵庫・壱號館

日本の20世紀をメインとした建築画像の保管庫
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佐倉市庁舎

   
1971年,千葉県佐倉市,黒川紀章,現存(撮影:2009年)

  成田に写真展を見に出掛けた帰りに寄った。(今年のGWの遠出が最大ここまでとはショボい。) しかし期待通りに、メタボリズムの思考が大胆に表現されていることに感心し、さらに40年近い経過を経てもほぼそのまま保たれていることにも感心した。

 ほぼ同時期の次作であった中銀カプセルタワーと比べてみると、むしろ佐倉市庁舎の方がボイドスラブなどPC部材が露わなのに加えて、恒久的な骨格をなすコア部分から伸張する設備配管類も、まるで生物の血管や神経の如く表現されていた。こうしたハイテクにより宙に浮くようなカプセル状の要素があってこそ、その余白の曖昧な中間領域の存在をも保証される、という意図が窺われる。
 45°に振れたプランニングの挿入、サーリネンへのオマージュっぽいHPシェルの議会棟、それにシェル状慰霊碑も黒川氏によるものだろうか、確信犯的詰め込み過ぎ建築あるいは、'60~'70年代の楽天的テクノロジー神話のタイムカプセルに対して、なぜか手放しで満喫してしまう私を確認するのだった。
      

| 1970年− | 11:20 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
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コメント
GWはお忙しかったようですね。そんな中、成田での写真展にお越しくださり、ありがとうございました。

佐倉市庁舎が黒川紀章の設計とは知りませんでした。機会があったら、サイクリングで出かけてみようかと思います。自宅からだと、ちょうどいい距離みたいです。
| 久住コウ | 2009/05/07 6:24 PM |
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