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2023.05.10 Wednesday

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    2010.12.14 Tuesday

    NTT霞ヶ関ビル(旧・霞ヶ関電話局)

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      1957年,東京都千代田区,日本電信電話公社(内田祥哉),現存(撮影:2010年)

       戦前の逓信省は1949(昭和24)年に郵政省と電気通信省に分割され、電気通信省の業務は1952(昭和27)年に設立された日本電信電話公社に受け継がれた。言うまでも無く、現在はNTTファシリティーズへとつながるわけだが、ここで電々公社時代の建築を取り上げてみたい。
       
       電話局舎のように、通信機器を収納することをひとつの目的とした建物はどうしても閉鎖的で無味乾燥になりがちかも知れない。そうした問題への気配りがこの建物には感じられる。
       ここではコルのユニテ風に大きな開口部で占められた立面と、これと対比的な重厚な黒い壁体によって構成されている。黒い壁は、よく見ると上階よりも下階ほど耐震壁の占める幅の割合が大きくなっていて(逆に、開口部の幅は下階ほど狭い)、構造上の原則が外観デザインに応用されたことが分かる。
       この建物を担当した内田祥哉は、同時期に鉄骨トラスのドームの戦後の先駆(現・NTT東日本研修センター講堂,1956)を成している。構造のシスティマティックな部分を重視する姿勢は、ここにも発揮されているようだ。
               




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