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白水阿弥陀堂

1160(永歴元)年,福島県いわき市,現存(撮影:1981年)

 国宝・白水阿弥陀堂の地震被害は小規模なひびや扉のゆがみ程度にとどまり、とりあえずは大丈夫ということらしい。・・・というわけで、20世紀の建築物を取り上げる当ブログであるはずなのだが、この際は特別バージョンということで平安時代の建築もかまわずUP。すいませんがブレまくります。

 平安末期、国守岩城則道夫人の徳姫(藤原清衡の娘)が亡き夫の追善のために建立した「願成寺」の堂宇のひとつ。和様杮(こけら)葺で、平泉の毛越寺や無量光院などの影響があると言われている。
 そういえば平泉の「泉」の文字を分けて「白水」としたとのもっともらしそうな説明があるが、ただそれだけでなく常磐線の最寄駅にはかつて「平」(現「いわき」)駅、それに「泉」駅もあったりするので、やっぱり平泉との何かしらのつながりを感じざるを得ない。
 
 これが建立された当時は末法思想を背景に救済を求めるべく極楽浄土をイメージした建物や庭園を作ることが流行った。ここ白水阿弥陀堂の寺域でも発掘調査が行われた後に浄土式庭園が復元整備され、阿弥陀堂と一体化して往時の風情を醸し出している。
 しかしながら、ここから隔たりつつも同じ福島県内にある原子力発電所の事故によって、極楽浄土の美しくも清浄なるイメージが脅かされようとしている。逃れる人、近付くことを拒む人、それぞれの思いが交錯するこの頃であり、今はただ、一日も早く安心して暮せる地に戻って欲しいと祈るしかない。

 なお、他にもいわき市には「中田横穴古墳」といった文化財がある。こちらのブログを参考にしてみると外見上は一応無事のように見える(内部の様子は分らない)。
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