収蔵庫・壱號館

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旧・門司信用金庫

1930年,福岡県北九州市,設計不詳,非現存(撮影:1993年)

 あれからもう20年も経ってしまった。当時存亡が危うかった下関第一別館(現・田中絹代ぶんか館)を居ても立ってもいられない思いで見に行き、そのまま門司に渡って逓信省営繕課山田守設計のNTT門司(現・門司電気通信レトロ館)を見学した。
 門司港駅周辺は、当時からレトロ建築の町としての風情を湛える町であった。NTT門司への道すがら、古い建物を目にしつつ、レトロチックというよりはこのちょっと風変わりなアーチのある建物が目に入った。



 大体、新しいのだか古い建物なのか判然としない。それで余計気になった。それもそのはず、後で調べたら旧門司信用組合として昭和5(1930)年に建てられ、さらに某氏からの情報によれば戦後の昭和20年代の改修工事の際に、この印象的なアーチ型の玄関庇が取り付けられたということである。それは関門国道トンネル(1958年開通)の開通を祈念したためだそうで、つまりこれは建築要素としてのアーチというよりは、まさにトンネルをかたどったものが付けられたと言った方が正確なのである。
 因みに某氏から教えて頂いたところでは、竣工当初の写真を見たらもっと緩いカーブの庇が付いていたのだそうである。

 海底を通る関門トンネルが画期的なものとして、当時の期待の高さを物語る証人としての建物ということになろうか。だが建物はタイル貼りから吹付け仕上げの外装へと変わり、名称も「福岡ひびき信用金庫門司港支店」へと変わり業務は移転。2009年に解体され既に無い。







 
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