収蔵庫・壱號館

日本の20世紀をメインとした建築画像の保管庫
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大丸心斎橋店本館
     
1933年,大阪府大阪市中央区,ウィリアム・メレル・ヴォーリズ,現存(撮影:2014年)


 昨年、甲子園へ高校野球の応援に行こうとした時のこと、折悪く台風の直撃に合い数日間関西で足止めとなってしまった。それでも雨の降りしきる中「建物見たい病」の発作に抗することはできず、とりあえず地下鉄に乗った。そして大雨でも内部が見どころ満載の建物をふと思い出した。心斎橋の大丸。もっとも外観も大したものなのだが。

 雨の合い間を縫って撮った外観はゴシック風を基調としているというべきか。もっともデパートということもあってか自由な装飾で肩の凝らない楽しさがある。

  

(▼)これは階段室に掲げられていた竣工当時の写真プレート。見ると低層部、中層部、上層部と塔屋の三段構成のファサードとなっていることが分かる。御影石、タイル、テラコッタ、それぞれ異なる外装材が貼られている。

    

(▼)あの有名なピーコックに遭遇。入口天井にも華やかな装飾。

    

       

 内部はそれこそ目を見張る装飾空間。そのどれもが本物であり、つまりコマーシャリズムの延長線上で一時的に貼りつけたものでは決してない。だから感動も大きい。どこかの宮殿にありそうな、一般には縁遠いであろう質の高い装飾空間を、大阪近辺の人々は80年以上だれでも普通に目にすることができたのであるから羨ましい限り。

 付け加えて言えば、それを易々と建替えてしまおうとする度胸にも驚かされる(精一杯の皮肉を込めて)。教会堂を多数設計したヴォーリズの代表作、ある意味最大規模の聖なる空間がここにあると言えるかもしれないのにもかかわらず。

    

(▼)エレベーターには大胆なアールデコ装飾。ややアラベスク風でもあり、ゴシック風の装飾も

    

      

  

(▼)さらに以前は大きな天窓採光吹き抜け空間があった(階段室掲示の写真プレート)

    








 
| 1930年− | 18:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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