収蔵庫・壱號館

日本の20世紀をメインとした建築画像の保管庫
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中銀カプセルタワー
 都市を生命体であるかの如く新陳代謝するシステムであらんとした「メタボリズム」の、カプセルを最小単位として、直裁に実現した唯一の建築。(カプセルを用いないならば、丹下健三による静岡新聞・静岡放送東京支社、あるいは山梨文化会館が現存事例となろうか。)
 カプセルはまるで旅客機のシート回りのように、ハイテク情報機器を手近に身に付けてスマートに移動、あるいは状況に応じてカプセルを更新するなど、ダイナミックに変転する都市で生きる装備、・・・のはずであった。
 こうした使いこなしが想定されたのだが、現実の運用は黒川氏の意図通りだったとは言い切れない。建替えの計画が進行している中、画期的な建築であることには間違いはないところから、70年代の建物ながら保存要望も提出された。
 要望書には、現代のサステナビリティーの課題を先取りした建物とあるように、カプセルの更新をもってすれば問題は解決できそうなものだが、現実はそんなに単純ではないようだ。

 写真は、開発される以前の貨物輸送の拠点であったころの光景。

                                       1972年,東京都中央区,黒川紀章,
                                       現存(撮影:1982年)
| 1970年− | 19:24 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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コメント
カプセルタワーの前はよく通りますが、25年前とは外壁の色もだいぶ違う感じですね。白っぽい気がします。

実際の使い勝手はあまりよくないようですが、黒川氏の代表的な作品のひとつでもあり、銀座から汐留に入るランドスケープのひとつにもなっているので、残していただけたら、と思います。

ところで、不動産、建築業界は不況と言われていますが、銀座近辺では再開発でどんどん新しいビルが建っていますね。

ついでに書くと、僕の自宅周辺もマンションや一戸建てが建ち続けています。税控除前の駆け込みを狙ったラッシュなんでしょうかね。
| 久住コウ | 2008/06/24 11:07 AM |
写真を撮った当時は、光の当たり具合にもよるでしょうが大体この位の白さ加減だったように記憶しています。今程には雨だれの染みも無かったような気がします。定期的なメンテは行われていると思うのですが・・・。
私も建物は残って欲しいと思います。でもカプセルタワーに限らずそうならない原因のひとつには、全般的に「もったいない」という古来からの価値観が隠蔽されつつ商業社会が成立してきたところに根本的な問題が潜んでいる気がします。日本はそうした面で立ち遅れているのかもしれませんね。
| Kikuchi | 2008/06/26 11:09 AM |
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