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    2008.08.17 Sunday

    三原橋センター

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      1952年,東京都中央区,土浦亀城,非現存(撮影:1992年,2008年)

       GHQによる露店撤廃令を背景に建てられた、いわば戦後の混乱期の痕跡を今日に伝える貴重な建物。
       晴海通りを挟んでほぼ同じモダニズムの建物が位置し、道路の下でこれらを繋ぐ位置に映画館や小店舗が立ち並ぶ(上から3枚:1992年撮影)。終戦後の三十間堀川の埋め立てに際して、既存の三原橋橋梁をそのままに、真下の川だった空間を活用するというとてつもないアイデアに沿って建物は成り立つ。
       地下空間を挟んで2棟の建物が姿を見せており外装はかなり改変されたが、地下の飲食店街や映画館は今日でも昔の風情をとどめている(下1枚:2008年撮影の地下街)。
       設計者土浦亀城は戦前からモダニズムの乾式住宅を多く手掛けたことで知られるが、終戦後もRC造の建物中心にいくつもの建物を設計した。
       三原橋センターと同時期、上野の西郷会館(上野百貨店)の設計においても既存の地形を利用した同様の計画を行った。しかしそちらの方は最近閉鎖されてしまった。









       
      2023.05.10 Wednesday

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        コメント
        これも映画館ですね。シネパトスは天然ボディソニックというユニークな映画館です。

        地下鉄が通る度に、座席が微妙に揺れるのです(笑)。ロードショー館ではありますが、少し遅れて上映されることがあるので、見逃した映画を見るには最適なんです。

        地下街は大人のオモチャ、理髪店、食べ物屋などがあり、銀座らしからぬカオスを持っていて、不思議な魅力を発していますね。

        新橋の高架下にも名画座はありました。
        ここも面白い。スクリーンの脇にトイレがあるのです。観客席から丸見え。新宿昭和館といい、映画館建築はユニークな作りが多いので、研究の価値がありそうです。
        >久住様
        天然ボディソニックとは面白いですね。さらに真下を日比谷線が走っているからでしょうね。
        映画に相当詳しいのですね。新橋の高架下の映画館は、今もあるのでしょうか。
        「銀座らしからぬカオス」―戦後がそのまま封印されているからなのでしょうか。この言葉から、なんとなく黒沢明の確か『生きる』の雑踏シーンが思い浮かびます。あれは戦後の熱気が充満する有楽町辺りなのでしょうか。
        • Kikuchi
        • 2008.08.18 Monday 22:08
        >きくちさん

        新橋の名画座ですが、失礼ながら、いつなくなってもおかしくないと思っていたのですが、まだあるようです。

        新橋文化劇場

        これは撮影しておかないと、というレトロさを持っています。土地柄、会社をさぼっている会社員が多いですよ。(じゃあ、おまえはさぼっていないのか、と突っ込まれること請け合いですけど)

        ここもボディソニックなので、昼寝には最適なんでしょう。昔は映画も見ないで、映画館に寝に来るお
        客さんが多かったですね。
        ここ見てください。
        http://www.cinema-st.com/classic/c005.html

        映画「生きる」ですが、主人公が都の職員でしたから、おそらく有楽町界隈でしょうね。丹下健三さんの作った「都庁」にお勤めだったでしょうから。時代考証があっているかは調べていませんけど。

        黒澤といえば「野良犬」の闇市なんかも、いいですね。三船敏郎もギラギラしていましたね。サヤのないナイフが歩いているような感じでした。
        >久住様
        新橋文化劇場情報ありがとうございます。このアーチ型の天井からすると、バルツァーの煉瓦造高架下かな。だとすれば赤レンガファンにとってはなんと贅沢な空間なことか。

        黒澤映画ゆっくり見たいものです。そういえば、あの真っ二つに朽ちた「羅生門」セットを生み出す参考となった寺が実在するとか。府中市の東郷寺の大門だそうです。

        • Kikuchi
        • 2008.08.21 Thursday 21:20
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