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    2012.09.20 Thursday

    明治天皇聖蹟記念碑

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      1943年,東京都江東区,作者不詳,現存(撮影:2012年)


       この付近が越中島調練場であった明治初期に明治天皇が行幸閲兵されたことを記念して、後に建立された。紀元2600年記念事業の一環として、昭和18(1943)年11月3日に竣工したと刻まれているが、除幕式は翌昭和19(1944)年6月に行われたようである(ちなみに神武皇即位2600年は昭和15(1940)年と定められていた)。
       相生橋と東京海洋大学の間に建っている。

       私はこのモニュメントを見るなり、当時の国威発揚を狙った記念碑にありがちな、無愛想で威厳を誇示するだけの石碑とはかなり異質なものを感じた。と言うか、墓石のような石碑とはかけ離れた、あからさまにモダンで抽象幾何学的による造形意志を湛えたデザインにやや驚いた。


       誰が何を考えてこのような形を創造したのか興味が沸くのだが、それを知る手がかりはどこにも無さそうだ。

        


          
      2012.09.07 Friday

      正金アパート

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        1931年,東京都中央区,設計者不詳,現存(撮影:2012年)


         都内で戦前期に建てられたアパートは、どの位残っているのだろう。最近、同潤会アパートとして唯一現存する「上野下アパート」の解体が決まった話を思い起こしつつ、ふとそんな思いが頭をよぎった。
         
         調べてみると、新富町の「正金アパート」が威容を保ち続け、勿論現役で住まわれ続けていることを知った。割と知られている建物のようだ。行ってみると、確かに1階は店舗として上階は住戸として使われている。
         外壁表面こそ年輪を感じさせるべくくすんでいるものの、昭和初期のモダニズムの感性を湛えた外観はあくまで無装飾で格好良く、いかにもレトロファンの垂涎の物件といった感じがする。でも外見上はまだまだ丈夫で長持ちしそうであった。

         屋上ペントハウスは洗濯室であった。とりわけ「人研ぎ」の洗濯流しの、デザインの格好良さと造りの巧さに、我が心は今もシビレっ放しなのである。

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        ここは本家サイト《分離派建築博物館》背 後の画像収蔵庫という位置づけです。 上記サイトで扱う1920年代以外の建物、随 時撮り歩いた建築写真をどんどん載せつつ マニアックなアプローチで迫ります。歴史 レポートコピペ用には全く不向き要注意。 あるいは、日々住宅設計に勤しむサラリー マン設計士の雑念の堆積物とも。
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