2023.05.10 Wednesday

スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    2013.10.15 Tuesday

    ピーター・マックスのモザイク壁画 @大宮タカシマヤ

    0


       仕事でとある研修に向かおうと、大宮駅東口を出て大宮タカシマヤの前をそそくさと通り過ぎようとしたその瞬間、建物の壁が妙にサイケデリックなモザイク壁画で彩られていることに気がついた。壁画はほぼ同じ画面(微妙な違いがある)が2面連続している。ということで撮影したのがこれ、今年の1月のこと。


         

       立ち止まってよく見たらピーター・マックス(peter max)のサインがあった。思いがけず、1970年代ヒッピー文化時代を代表するグラフィックデザイナーの作品に出会った。しかしなぜここに?という疑問もわき上がった。
       デパートに入っていきなり案内の女性に壁画のことを尋ねたところ、嫌な顔ひとつせず、電話で事務関係担当の方につないでくれた。そして1970年のデパート開店の時に作品が据えられたことを教えてくれた。ただ分かったのはそれだけであった。1970年とは勿論日本で万国博覧会が開催された年であり、この頃の日本は色々な意味で沸騰していた記憶がある。
        帰宅の後さらに調べてみたところ、ピーター・マックスはグラフィックアーチストである一方、環境保護運動家また人権と動物愛護運動家でもあるそうで・・・云々。

         

       日本をシンボリックに表現したイメージ、背景は何を形象化したものだろうか。この天使はもしや「マグダラのマリア」のポップな表現だろうか(もちろん私の勝手な解釈に過ぎないが)。

         

       これをみつけて、文化の発信拠点でもあるデパートという存在は、その時々の有力な作家の作品を取り入れていて文化の片鱗を垣間見せてくれることを思い出させてくれた次第。ちょっと思い起こしただけでも、この他に日本橋タカシマヤの東郷青児のEV扉絵、同じく笠置季男の外装彫刻、大阪なんばタカシマヤには最近再展示されたらしい岡本太郎の壁画がある。岡本太郎なら横浜そごうの屋上にも作品がある・・・、とまぁ。


       時代を反映したロゴで図案化されたサイン。「Cマーク」までデザインの一部のように付いている辺り、心憎い。

          



       
      2013.10.10 Thursday

      東京聖三一教会

      0
              
          1961年,東京都世田谷区,石本建築事務所,現存(撮影2013年)

         1961年竣工なので石本喜久治存命中の建築作品ということであるが、どの程度デザインに関与したのか知る由もない。私見によるところ、中央部のコンクリートの穴あきパターンなど戦前の旧・白木屋大塚分店の塔屋を彷彿とさせるのだが・・・
         中央の十字架は最近まで(右下の竣工時写真(*1)のように)建物のさらに上に天を目指すように据えられていたが、先の震災の痛手で現状のようになったそうである。

            

         側面の窓はどことなくモンドリアン的なパターン。これも戦前の石本氏の建築に時々登場する。内部のRC構造体による見せ場の作り方はさすが。
              
                 

         日本聖公会東京三一教会は1889年に築地の外国人居留地にて創立、1927年に青山に移転した。さらに戦後1959年に麹町のインマヌエル教会と合同するかたちで現在の世田谷の地に移転した。教会に隣接して築80年になるという木造の洋風住宅(下図)があるが、戦前からのこの住宅が建つ広い敷地を分割して教会が建てられたということであった。派手さはないがしっかりとした細部も丹念に作られた建物であった。

              

        思いがけず素晴らしいものを拝見させて頂きました。かつて近所にお住まいだったそうな清水崑の絵「子ども河童天国」の絵が子供部屋の壁に・・。あんまり愛らしかったので(すみません)、ついUPしてしまいました。

          



        *1:石本建築事務所作品集(『建築画報』1966年,光元社)


         
        Calendar
          12345
        6789101112
        13141516171819
        20212223242526
        2728293031  
        << October 2013 >>
        PR
        収蔵庫・壱號館
        ここは本家サイト《分離派建築博物館》背 後の画像収蔵庫という位置づけです。 上記サイトで扱う1920年代以外の建物、随 時撮り歩いた建築写真をどんどん載せつつ マニアックなアプローチで迫ります。歴史 レポートコピペ用には全く不向き要注意。 あるいは、日々住宅設計に勤しむサラリー マン設計士の雑念の堆積物とも。
        分離派建築
        Selected Entries
        Categories
        Archives
        Recent Comment
        Recent Trackback
        Recommend
        叢書・近代日本のデザイン 25 [大正篇]
        叢書・近代日本のデザイン 25 [大正篇] (JUGEMレビュー »)
        分離派建築会,関西分離派建築会
        「分離派建築会」作品集3刊の、初の復刻本が刊行されました。末尾の解説文は私が担当しました。
        Links
        Profile
        Search this site.
        Others
        Mobile
        qrcode
        Powered by
        30days Album
        無料ブログ作成サービス JUGEM