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    2015.07.17 Friday

    旧第一金庫本店

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      1925年,東京都新宿区,設計不詳,現存(撮影:2014年)

       戦前の建物が急速に姿を消しつつある中で、さらにこのような大正時代の香りを濃厚に漂わせる建物が現役で使われているのを見ると、嬉しさと敬意が同時に込み上げてくる。現在は「ビストロかがり火」という料理店となっている。

       同店の前身「浪漫亭」のHPには建物の沿革も記されていた。それによると1925(大正14)年に建てられたらしく、関東大震災後の復興期の遺構という見方もできようか。震災直後は「バラック装飾社」などをはじめとした芸術家の活動により、斬新なファサードデザインが残骸だらけの街並みに活気を与えていたのだが、そうした歴史を彷彿とさせるに十分なユニークな外観である。 
       また今や周囲の高層建築と比べてスケール的にアンバランスとなりながらも、ひとり健気に昔の街並みスケールの実像を伝える貴重な生き証人のようでもあった。

          

       残念ながら設計者などどうも分からないが、ブログ(あれやこれやの近代建築)が『第一金庫発達史−逞しき戦ひの二十年』と題された戦前の社史を紹介されているのをみつけた。近代デジタルライブラリーの中で公開されている本であり、その中で唯一建物情報として載っていたのが下の1枚の建物のモノクロ画像であった。

          



              




       
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      収蔵庫・壱號館
      ここは本家サイト《分離派建築博物館》背 後の画像収蔵庫という位置づけです。 上記サイトで扱う1920年代以外の建物、随 時撮り歩いた建築写真をどんどん載せつつ マニアックなアプローチで迫ります。歴史 レポートコピペ用には全く不向き要注意。 あるいは、日々住宅設計に勤しむサラリー マン設計士の雑念の堆積物とも。
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